飲む日焼け止めサプリの効果の一つに、メラニン色素が増えるのを防ぐという効果があります。
そういえば、髪の毛が白髪になる原因に、メラニン不足が関係していると聞いたことはありませんか?
ということは単純に考えると、飲む日焼け止めサプリを飲用しメラニンを減らしてしまうと、白髪が増えてしまうことになってしまいますね。
それはちょっと困ります。
そこで気になって、色々飲む日焼け止めサプリと白髪の関係性について調べてみたところ、面白いことが分かりました。
それはズバリ!
飲む日焼け止めサプリを飲むと、白髪予防できる!
というもの。
あれ?先ほどとは真逆のような答えですね。
でも確かに、「飲む日焼け止めサプリを飲むと白髪になる」という噂も存在はしています。
ちょっと情報が錯そうしているようですね。
では一体、それは何故なのでしょうか?
そして真実はどっち?
これから詳しくお話していきますね。
見出し
飲む日焼け止めサプリの中には白髪に効果的な成分がある
飲む日焼け止めサプリには様々な種類があり、成分も製品によって違います。
そんな中で、「パラアミノ安息香酸」「ビオチン」というこの2つの成分に、白髪を予防する効果があるんです。
パラアミノ安息香酸
パラアミノ安息香酸はビタミンB群の一種である葉酸を作り、体内のたんぱく質を合成させる働きがあります。
この葉酸は、造血のビタミンとも呼ばれており新陳代謝のUPや貧血予防をしてくれます。
妊婦さんも鉄分と一緒に摂りましょうと勧められる栄養素ですよね。
もう一つパラアミノ安息香酸により、パンテトン酸という髪の毛や肌を健康に保つための栄養素の吸収率が高まります。
このパンテトン酸は、シャンプーや育毛剤などに良く含まれているものです。
この葉酸とパンテトン酸が一緒になった時、白髪を予防する作用、また白髪に髪の毛の色を元に戻そうと働く作用が期待できると言われているのです。
ビオチン
ビオチンはビタミンHやビタミン7とも呼ばれていて、こちらも髪や爪、また肌を健康に保つには欠かせないビタミンの一つです。
髪の毛の材料となるアミノ酸の代謝を促し、髪の毛を生成するケラチンを合成させるのに必要なコラーゲンを作ります。
このケラチンは土台となる地肌を育て、髪の毛を健康的な黒色に導く栄養素です。
それから実は髪が白髪になる原因は、髪の毛を色づける色素細胞であるメラノサイトが過度のストレスなどでうまく機能しないことにより、メラニンの合成ができなくなってしまうせいだと考えられています。
ですが、まだ科学的根拠が解明されていないものの、ビオチンはこのメラノサイトの機能を活性化させることができるようです。
以上の事から、ビオチンを摂取したことで白髪の量が減ったという報告も多数挙がっており、白髪の予防に有効な成分として、現在も研究が進められています。
ただし加齢による白髪には効果がない
このように、白髪予防や改善に効果があると言われているパラアミノ安息香酸とビオチンですが、これはあくまで原因がストレスや髪の栄養不足によるものに限ります。
加齢による髪の白髪化は、ストレスや栄養不足に関係なくメラノサイト自体が老化し、機能の低下が進むために起こるので、いくら栄養を補給したところでその進行を止めることができません。
ですから、この2つの成分どちらかを摂取したことで表れる白髪への効果は、どんな方にも効くわけではないことはご承知おきくださいね。
飲む日焼け止めサプリで白髪が増えるって噂は?
飲む日焼け止めサプリの中には、白髪に効果をもたらす成分を含むものがある、ということが分かりました。
にもかかわらず、冒頭でもお話したように飲む日焼け止めサプリが白髪を増やしてしまうという情報があるのは、何故なのでしょうか?
・・・それは、数ある飲む日焼け止めサプリの中には、パラアミノ安息香酸やビオチンとは逆に、白髪の原因を作ってしまうと言われる成分を含んでいる製品があるからです。
そしてその成分の名は、L-システインです!
白髪の元?L-システインとは・・・
たんぱく質由来のこのL-システインという成分は体中の色素である、
- 皮膚
- 瞳
- 肌
などの色を左右するメラニン色素の合成を直接抑え、色素を薄くする効果があります。
ですから肌を白く美しく見せ、シミやそばかすにも効果があるとして、飲む日焼け止めサプリやシミ対策のためのサプリメントなどに良く含まれているので、みなさんもきっと聞いたことのある成分だと思います。
ただし、このL-システイン。
美白やシミ・そばかすの改善効果と引き換えに、髪の毛のメラニンまで抑制してしまい、結果黒くて健康な髪が白髪となってしまうと噂されているのです。
確かに原理としては納得できるのですが、本当にそうなのでしょうか?
ここで、一つ興味深い欧米での研究結果があります。
それは、
「髪の毛を黒くする力に影響が出るほどのメラニンの働きを止めるには、1日500mg以上のL-システインを摂取しなくてはならない。」
というもの。
そこで、飲む日焼け止めサプリの中でL-システインを含んでいる製品に、その配合量が何mg入っているのかを調べてみました。
- ホワイトフォース・・・1日分 240mg
- マスターホワイト・・・1日分 240mg
- SUN WHITE・・・1日分 150mg
など。
どれも半分以下のものばかりでした。
つまり1日分の2倍以上の量を摂取し続けなければならないことになりますし、サプリメントの規定量を超えて飲用するのは危険です。
第一、L-システインを含んでいる飲む日焼け止めサプリは、日本で購入できる何十種類もあるうちのほんの僅かなんです。
ですから、どうしても白髪が気になる方は、L-システインが含まれていない製品を選べば良いと思います。
でも、そもそも白髪がL-システインの副作用であると認められた例は、まだ一つもないそうですよ。
ですから、飲む日焼け止めサプリを飲用すると、白髪が増える、というのはあくまで噂の範囲だと言うことで間違いないようです。
白髪予防に効果的なオススメの飲む日焼け止め
では、ここで白髪予防に効果的な、飲む日焼け止めサプリを2種ご紹介します。
PABA
アメリカの食品医薬品局(FDA)が認めた、飲む日焼け止め成分PABA。
このPABAとは、パラアミノ安息香酸のことです。
パラアミノ安息香酸の日焼け止め効果は、紫外線を吸収すること。
一見「えっ?」と思うかもしれませんが、皮膚に当たった紫外線、またすでに細胞内に入ってしまった紫外線までも吸収し、体内に紫外線を取り入れないよう守ってくれます。
またパラアミノ安息香酸によって、体内の葉酸やパントテン酸が増えると、肌の色素沈着やシミ・そばかすを防ぐ効果が期待できるのです。
即効性はありませんが、長期に渡って摂取すると肌の角質層の奥深くにまで成分が浸透するので、日焼けしにくい体質を作ることができます。
サンシェイドUV
こちらは、ビオチンを含む飲む日焼け止めサプリです。
サンシェイドUVの主成分は、今、日焼け止め成分として一番注目されているニュートロックスサンです。
紫外線によって体内に大量発生した活性酵素の活動を、ニュートロックスサンの持つ高い抗酸化作用によって沈め、日焼けによる炎症などの肌トラブル、シミやシワなどの光老化など、紫外線による様々なダメージに立ち向かい、日焼けから肌を保護してくれます。
もちろんビオチン自体も肌の基盤を整え、健康な状態に保ってくれるので、日焼け止め効果のサポートとして欠かせません。
→ドクターセレクト サンシェイドUV 10.86g(30カプセル)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
飲む日焼け止めサプリの中で、白髪に効果があると分かった成分は2つですし、逆に白髪を増やすと噂されていた成分も1つ。
よって、世に出回る飲む日焼け止めサプリを全部まとめて、白髪に効果がある・ないと決めることはできないという結論に至りました。
ですが、このように一つ一つの成分をあらゆる角度から見て効果を知ることは、自分に合ったサプリメントを選ぶ上で非常に大切なことですよね。
調べてみて本当に良かったと思いました。
また、何か飲む日焼け止めサプリの成分に関して疑問を持ったり、噂を耳にしたりしたら、どんどん調査していきたいと思います!