手軽なサプリメントで、全身の紫外線対策ができると子育て中のママにも大人気の日焼け止めサプリ。
副作用もなく、錠剤が飲み込めるようになる子供から大人まで、幅広い世代で飲用でき、今や一家に1箱(1ボトル)というご家庭も増えていると思います。
特に妊娠中や授乳中は黄体ホルモンの分泌が増え、紫外線を浴びた際に作られるメラニンに過剰反応してしまうと言われています。
つまり、普段よりも日焼けしやすい体質になっているんです。
ですから産後の忙しい時期に、飲む日焼け止めサプリで対策できたら嬉しいですよね。
でもちょっと待ってください!
ママが摂取した栄養や成分は、その一部が母乳を介して生まれたばかりの赤ちゃんにも届くと言われています。
成分によっては、まだ発達していない赤ちゃんの臓器に影響を与えてしまうことも・・・。
だから、薬を飲む際には自己判断をせず医師への相談が必要になっているんです。
飲む日焼け止めサプリはどうなのでしょうか?
薬ではありませんが、ただのビタミンサプリとは違って日焼けをしないような体質に変化させるって、なんだか成分の作用が強そうな感じがしますよね。
授乳中でも飲んでも大丈夫なのか、それとも控えた方が良いのか。
今回は、飲む日焼け止めに含まれる成分を元に、授乳中ママや赤ちゃんに与える影響について調べてみました!
見出し
授乳中でも使用できる成分
飲む日焼け止めサプリにはたくさんの種類がありますが、その主成分は「ニュートロックスサン」かPLエキス(フェーンブロック)の、どちらかに分かれているものが多いです。
その主成分の内の一つであるPLエキス(フェーンブロック)は、授乳中や妊娠中に摂取しても成分的には影響がないとされています。
飲む日焼け止めサプリの代表主成分PLエキス
PLエキスは、熱帯地域に生息するシダ植物「ポリポディウム(P) リュウコトモス(L)」から抽出した天然成分です。
このシダ植物の成分には歴史があり、元々は悪性腫瘍を治療する目的で、何世紀も前から用いられています。
そして近年、このシダ植物の持つ強い抗酸化作用が、日焼けによる影響を体内から防御できるとし、皮膚科医であるトーマス・B・フィッツパトリック氏が研究と開発に15年以上もの歳月をかけて完成させたのが、PLエキスです。
このPLエキス自体には副作用もなく、赤ちゃんに影響を与えることはないようです。
ただし、飲む日焼け止めサプリの多くは、PLエキスだけではなく他の成分も一緒に配合されています。
ですから、PLエキス配合の飲む日焼け止めサプリ全製品が、授乳中の方が飲めるとは言えませんので注意しましょう。
(ちなみにPLエキス配合で有名な、元祖飲む日焼け止めの「ヘリオケア」は、妊娠中・授乳中の方の飲用を推奨していません)
授乳中でも飲める日焼け止めサプリ
PLエキスを用いた国産の飲む日焼け止めサプリのうち、いくつかの製品では赤ちゃんに影響はないとして妊娠中や授乳中に飲用しても問題ないと表記されています。
そのうち、公式サイト上にはっきり記載されていた2つの製品を、ご紹介しますね。
noUV Care White(ノーブ ケアホワイト)
主な成分
- PLエキス
- L-システイン
- パイナップルフィトールなど
授乳中の飲用についての記載
公式サイト上にあるQ&Aの中のひとつ、「妊娠、授乳中でも使用して大丈夫ですか?」
の質問に対して、このように回答しています。
妊娠中・授乳中の利用についてですが、赤ちゃんやお母さんに影響を与える可能性がある成分は特に配合されていません。
しかし、ご本人様の体質や健康状態にも左右されますので、かかりつけの医師または薬剤師にご相談の上ご利用をご検討ください。
公式サイト:noUV
まっしろ美白習慣
主な成分
- PLエキス
- コエンザイムQ10
- ビタミンCなど
授乳中の飲用についての記載
こちらも公式サイトのQ&A「妊娠中でも飲めますか?」に対して、このように回答しています。
はい、妊娠中でも飲んでいただくことが可能です。
母子ともに影響を与える成分は含んでおりませんので妊娠中・授乳中の方も飲んで頂けます。
しかし、体質や体調により影響がある可能性がありますので医師または薬剤師に相談して摂取することをおすすめしております。
Amazon:まっしろ美白習慣
どうやら、成分的には危険はないとされていますが、どちらも医師や薬剤師へ相談してからの飲用が良さそうですね。
後ほどその必要性についても詳しくお話します。
授乳中・妊娠中に摂取してはいけない成分
さて、飲む日焼け止めサプリの主な主成分のうちの一つであるPLエキスには、授乳中のママや赤ちゃんに直接影響を与えることはないとお話しました。
ですが、もう一つの主成分のニュートロックスサンは、妊娠中・授乳中方が摂取してはいけないとされているのです。
もう一つの代表主成分 ニュートロックスサン
ニュートロックスサンは、ローズマリー葉とシトラス果実から抽出した成分で作られた天然ポリフェノールで、こちらも高い抗酸化作用と紫外線保護効果があることから、飲む日焼け止めの代表成分として数多くの製品に取り入れられています。
紫外線量が多く、日焼けに悩んでいたスペインの人々の紫外線対策として、スペインにあるミギュエル大学で細胞生化学のニコル博士とモンテローザ社が手を組み、10年以上かけて開発した成分です。
このニュートロックスサンにも副作用の報告はなく、錠剤やカプセルが飲み込めるようになる4歳ぐらいの子供から飲用できると言われる安全な成分なんですよ。
何故、授乳中に摂取するのが危険なのか?
ニュートロックスサンも自然由来の天然成分なので、一見体に優しいように感じますよね。
ですが、実はニュートロックスサンに含まれるローズマリーには子宮を刺激し、収縮させてしまう作用があり、妊娠中の方が摂取すると早産や流産の危険があると言われているのです。
そして授乳中の方の体内では、依然のホルモンバランスの乱れが続いていて、また妊娠前の5倍も大きくなった子宮は元の状態に回復しようと体内で必死にはたらいています。
そのような状態の子宮に刺激を与えてしまうことは、想像しただけでも怖いですよね?
ですから妊娠中だけでなく授乳中もニュートロックスサン配合の飲む日焼け止めサプリの飲用は避ける必要があるのです。
授乳中OKとあっても医師に相談した方が良い
さて、先ほどもご紹介したように、PLエキスを配合した飲む日焼け止めサプリの中には、授乳中でも飲用できるとされている製品があります。
しかし、体調が不安定になりがちな授乳中の体にとって、100%安心して飲めるとは言いきれません。
なぜなら、飲む日焼け止めサプリは実際に妊娠・授乳中の方を対象とした臨床実験などをおこなった報告がないんです。
ですから、おそらくメーカー側が成分的に安全と判断した上で大丈夫と言っているだけだと言えます。
したがって100%安全である確証はないと言っても良いのです。
そしてもう一つ。
いくら副作用がなく赤ちゃんに影響を与える成分が全く含まれていなくても、実はPLエキスを抽出しているシダ植物の持つ高いアレルギー性により、アレルギーを発症してしまう恐れがあるんです。
そしてそのアレルギー反応は、元々シダアレルギーがなくても、生まれつきアレルギー体質の方や、体力が低下している方、また免疫力が落ちている方には現れやすいようです。
そして、万が一そのアレルギー反応が母乳を介して赤ちゃんに現れたら可哀想ですもんね。
(実際には、ママの摂取したアレルゲンが母乳に含まれるのは、ほんの微量だそうです)
ですから、授乳中でも飲用できるからと安心しきることなく、飲用前に一度、かかりつけの医師や薬剤師に相談し判断を仰いだ方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上のことから、授乳中は飲む日焼け止めサプリの飲用ができるのか、という疑問についての結論は、
「製品によっては飲用しても問題ないが、医師や薬剤師への相談の必要がある」
となります。
ですが、やはり臨床実験の結果がないことやアレルギーの恐れなどを考慮すると、飲む日焼け止めサプリは授乳中、特に完全母乳の方は、授乳が終わるまで飲用をできる限り控えた方が良いかもしれませんね。
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